導入事例
株式会社
バンダイナムコオンライン
(左から、井口さん、柴田さん ※バンダイナムコオンライン本社にて撮影)
株式会社バンダイナムコオンライン(以下、バンダイナムコオンライン)は、バンダイナムコグループにおいて、オンラインゲーム事業に特化した会社です。
2009年に当時のバンダイナムコゲームスからスピンオフして設立され、現在ではPCのほかスマートフォン、家庭用ゲーム機など、デバイスを問わず様々なオンラインゲームを国内外へ展開しています。
今回はバンダイナムコオンラインに所属する柴田崇さん、井口陽介さんにCrossQualiaを導入した運営型ゲームタイトルでの効果について、お話を伺いました。
課題と効果
- テスト進捗を確認する手間があり、リアルタイムで追えない。
- 作業報告に必要なExcelの提出を待つ必要がある。
- Webツールに移行し改善させたいが、導入が難しい。
- CrossQualia導入後、進捗や状況が見える為、不要なコミュニケーション負担が軽減。
- 進捗報告、統合する不要な手間がなくなり作業効率が10%~20%向上。
- CrossQualia導入後、進捗が見えることでスタッフの意識が変わった。
これまでのテスト管理者の負担
■CrossQualiaの導入を検討したきっかけはなんでしたか?
これまではバンダイナムコオンライン側で行っていたテストはExcelでテスト管理をしていました。
Excelでテスト管理をしている都合上、各テスト進捗など個々のExcelを確認する手間があり進捗が更新されるタイミングは作業終了の一回のみなので、リアルタイムで状況を追えないと感じていました。
例えば、テスト管理者が一日の作業を追うためにExcelの提出を待ち、届いた後に個々のExcelをみていくという時間があり、負担を感じていました。
そういった面でもWebツールに移行し改善できないかと考えていました。
(井口陽介さん : 事業本部 品質保証部 アシスタントマネージャー)
導入後の効果
■CrossQualiaはどのようなシーンで利用されていますか?
現在は運営型タイトルの動作検証で利用させていただいております。
運営型タイトルは「常に締め切りに追われる」という宿命でして、ここでCrossQualiaを導入して「進捗を可視化したい」「リアルタイムで進捗を追えるようにしておきたい」というのが理由です。
締め切り直前などはリアルタイムで状況を追いたいので、これまではExcelベースであった為に「いまどういう状況ですか」「○○時まで中間報告をください」とすると、まとめる作業が必要になり、都度の確認でコミュニケーションの負担がかかるというのがありましたので、CrossQualia導入で改善されたと思います。
■CrossQualia導入後、作業工数はどのくらい削減されましたか?
タイトルによって変わってきますので、必ずこの通りではないと思いますがExcel使用時と導入後の比較をした場合、一部テストで10名以上テスターをアサインさせたタイトルでは10%~20%程度は作業効率が上がっている印象です。
これまでは進捗確認する作業を一日のうち1時間ほど設けていましたがリアルタイムでツールを使用でき、統合作業は人数が多ければ多いほど「統合を待つ」という時間があったんですが、それが無くなりました。
管理者側も「進捗確認を行うために報告を待つ」「個々のExcelを開く手間」というのが無くなりました。
現状は5分~15分くらいで確認が終わるという印象で管理者側の負担も減りました。
■実際にCrossQualiaを利用したことで感じられた価値などはありましたか?
一番大きいのは「進捗の見える化」によってコミュニケーションの負担がだいぶ減った印象です。
見えることによって確認の工数が少なくなり、テスト担当者から管理者へツールを見せることで「今こういう状況です。」で共有が終わるが一番大きいなと思います。
あとは見えない工数の削減が結構あると思います。
人材を一人前に育てていくために、いろいろなところでお金をかけ、各種ツールを覚えていく研修の作業工数もあります。
今回、CrossQualiaがすごく直観的なので「なにかツールに対して研修をしたか」といわれると正直していません。
直観的にみて「わかる」「出来る」というのが他のツールと比べてもアドバンテージがあったなと思いますし我々の工数削減にもなっていると思います。
■CrossQualiaを導入したことで、メンバーの意識に変化などはありましたか?
現場のテスターさんの意識が変わったというのがあります。
今まではテストを進めるだけで、あまり進捗などを意識することはなかったんですが「現状のペースでテストが終わるのか」と進捗を気にするようになり、テスト管理者アシスタント、テスト担当の方も進捗を常に確認する癖がついたなと感じています。
「どこまで進んでいる」と聞いた時もすぐ回答がきますし、リアルタイムで進捗を追ってくれている印象です。
今までExcelで管理していた時は「今進捗どれくらい」と聞くと「このままじゃ間に合わない」と突然言い出すことがありましたが、CrossQualiaを導入して進捗が見えることによって「いまどれくらい」と聞くことがなくなって、逆に「このままで大丈夫?」と声をかけやすくなったと感じています。
納期に対して「なにが危ないか」を理解できるようになりました。
(柴田崇さん : 事業本部 品質保証部 ゼネラルマネージャー)
これまでと、これから
■CrossQualia導入時の課題などはありましたか。
導入時の課題はほぼほぼなく、スムーズに導入できたと思います。
ツールの使い方は「一旦使ってみて」と渡すことが可能で、少しきた質問に返すだけで運用が可能になるので導入が楽な印象でした。
あとは各社さん一緒だと思いますが、セキュリティについては一緒に乗り越えていただきました。
ツールを導入する際に、社内調整で説明を行って「これ大丈夫ですよ」と言われるまでお時間いただきましたがアカウント管理周りとかしっかりされていますので、セキュリティ面でも安心して利用させていただいております。
■今後のCrossQualiaで活用したい機能はありますか。
今回の導入に当てたタイトルでは、BTSはJIRAを使用して不具合管理をしていた都合によりCrossQualia内のBTS機能は使えなかったので今後、CrossQualiaで一括管理できるといいなと考えています。
それ以外では、テスト工程をCrossQualiaで管理できるといいなと思っています。
現場のテスターさんも進捗を意識するようになりましたので、次は作業の工程が表示されると全体の流れも意識してもらえるようになるといいなと考えています。
■Before
一日1時間ほどテスト結果を統合する時間を設け、統合作業は人数が多ければ多いほど「統合を待つ」「個々のExcelを開く手間」という作業時間があった。
■After
リアルタイムでツールを使用でき「統合を待つ」「個々のExcelを開く手間」がなくなった。
■Before
進捗状況を把握するために「進捗報告」「まとめ作業」を必要とし、危機管理をしていた。
■After
進捗が可視化され、リアルタイムで状況を追えるので不要なコミュニケーションコストが無くなり、危機管理が容易になった。
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